猫,老衰,症状

現代は昔に比べると医療技術の発達や餌の改良また生体の解明などにより、快適に飼い猫が暮らせる状況が整っています。

 

そのため徐々に、飼い猫の寿命も延びてきました。

 

 

猫は基本的に人間よりも先に亡くなるケースが多く、またその順番は猫にとっても人間にとっても幸いだと思います。

 

寿命が延びるようになり飼い猫をどう介護していくか、最後を看取るのかなどという問題も、より顕著に現れるようになりました。

 

 

そんな猫の老衰や最後の看取り方について紹介したいと思います。

 

少し悲しい話にはなりますが、愛しい飼い猫の一生をしっかりと見つめるためにチェックしておきましょう。

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老猫の老衰の症状

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目やに

 

老化の合図としては、目やにがよく出る症状が挙げられます。

 

機能の低下によって起きるもので、目やにがよく出るようになった時には、猫の目の状態に特に気を付けましょう。

 

脱水

 

年を取った猫の場合は動く事も少なくなるため、眠っている姿を見かける事が多くなりますが、それが理由となって水分の補給をしていない事が考えられます。

 

気が付かないまま放っておくと脱水症状が起きてしまいますので、尿の頻度などを目安に水をしっかりと飲んでいるかを確認しておきましょう。

 

 

どうしても水を飲まない場合には、スポイトなどを使って少量ずつ与えるか、病院で診察を受けるようにしましょう。

 

痙攣

 

年を取った猫が痙攣する原因として多く見られる症状が、室内飼いの猫がかかりやすいと言われている腎不全です。

 

腎不全は特に初期は症状が表に出る事がなく、気が付いた時には症状が悪化していた、というケースも珍しくはない病気です。

 

 

症状が進行するにつれて痙攣する頻度も増えていき、飼い主としても見守る事が辛くなってしまう方も多いのです。

 

断続的に痙攣が続くようになると、症状の経過を見送りつつ寿命を迎える事になります。

 

呼吸

 

呼吸機能についても、老化に伴い徐々に低下していきます。

 

猫が寝ている時に、呼吸の数を数えて1分間に約20~30回程度であれば問題ありません。

 

 

もし少しでも苦しそうな呼吸をしていたり、いつもの呼吸と違った場合にはすぐに病院で診察を受ける必要があるでしょう。

 

呼吸についても症状は解かりづらく、日頃からしっかりと見守りながら異常に気づけるように、気を付けることが大切です。

 

歩けない

 

老化と共に筋力も低下し、徐々に動きがゆっくりとした物になってきます。

 

特に太ももの筋肉は猫の筋肉の中でも解かりやすく細くなっていきますので、体が目に見えて痩せてきた時には老衰が始まった、という合図になるかもしれません。

 

目が見えない

 

猫も年を重ねる事によって、徐々に視力が落ちていきます。

 

高齢になると白内障になり目が見えなくなる事もありますが、長年住み慣れた家であればそれほど移動に支障をきたすという事もありません。

 

 

記憶を頼りに動く事になりますので、家具の配置などは変えない方が好ましくなりますが、基本的には自分でしっかりと歩きまわる事ができるでしょう。

 

ただ猫も気配は感じますので、急に人に触られるとびっくりしてしまう事があります。

 

 

猫も目が見えなくなり戸惑っていますので、優しく声をかけてから撫でてあげましょう。

 

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食べない

 

食事の量も徐々に少なく、ゆっくりとした動作に変わっていきます。

 

 

昔はもっと欲しいと催促してきたのに催促をしなくなってきた、食事の量を増やしていないのに食べる時間が長くかかるようになった、食事を残すようになったという時には、食欲自体が減退している可能性があります。

 

 

食事の量が減ってしまうと自ずと体力が減りますが、無理矢理食べさせる事は危険です。

 

猫にとっても辛い事になりますので、老猫用の餌に変えるなどして見守っていきましょう。

 

ただ年を取ったから食事量が減ったんだなと思っていても、実はそれ以外の原因という事も考えられます。

 

 

食べ方が変わった時には、動物病院で受診する事をおすすめします。

 

老衰した猫の最期の看取り方

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猫は基本的に身体機能が下がっていくと共に、様々な機能も徐々に機能の低下をしていきます。

 

痛覚などもこれにあたり、十分に年を重ねると痛みや苦しみは若い頃に比べてあまり感じないのではないか、と言われています。

 

徐々に食事を取る量が減り、動く事も少なくなると最後の時を迎える準備をしますので、飼い主はゆっくりと見守ってあげましょう。

 

 

静かな最後を迎えてもらうためには疾患を早期に発見する、健康的な生活をさせる、また個体による生体の差など様々な要因が必要となります。

 

定期的な健康診断はどんな飼い猫でも受ける事ができますので、しっかり管理をすることが大事になるでしょう。

 

そして腎不全など、何らかの病気によって苦しみや痛みを感じているようであれば、悲しい事ではありますが安楽死をさせる、という手段もあります。

 

 

可愛がっていた家族同然の猫が苦しみ続ける姿を見続けるのは、家族にとっても辛いのではないでしょうか。

 

この選択肢は家族、そして猫によってそれぞれ事情が変わるかもしれませんが、一つの手段として覚えておきましょう。

 

さいごに

 

愛猫の老衰と別れについては、誰もが悲しい体験になると思います。

 

人間の介護問題についても様々な問題と解決方法がありますが、猫にとってもそれは同じです。

 

年を取った猫は、病気にもかかりやすくなります。

 

普段できていた事ができない、排泄物の状態、猫の呼吸や様子、動きや毛並みの変化などに気を付けて、異常を見つけた時には速やかに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

 

 

猫の状態を見続ける事で異常にも気が付きやすくなりますので、猫を飼っている方は老齢の猫になっても可愛がってあげましょう。

 

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