猫,ひげ,切る,どうなる

猫の大きな特徴の一つに、顔から生えている長いひげがあります。

 

とても長い猫のひげは、猫が生きていくうえで重要な役割を果たしていることは、猫好きの間では有名な話です。

 

 

「猫のひげは切ってはいけない」、と聞いたはある人も多いでしょう。

 

しかし、科学的にはそれは根拠のないこととも言われていて、結局本当のところはよく解からない、という人も多いようです。

 

猫のひげには、一体どんな意味や役割があるのでしょうか?

 

 

そして、猫のひげを切るとどうなるのか、現在解かっていることを紹介していきます。

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猫のひげはどんな役割があるのか?

 

これは猫だけではありませんが、動物全般のひげには周囲に衝突しないようにするための、レーダーの機能が備えられているというのが一般的な見解です。

 

 

他にも周囲の気配を察知する、平衡感覚を保つ、などの役割があると言います。

 

動物の中でも特に猫のひげはとても感覚が鋭いとされていて、少しの空気の揺れなどもひげで解かるとされています。

 

 

触るだけで、その僅かな重さや動きも感知してしまうほど鋭いものです。

 

また猫は夜行性の生き物ですので、夜間にもひげは活躍しています。

 

 

真っ暗な中でも俊敏に動くなど、敵の気配や物の動きを探るのにもひげは使われているのです。

 

猫のひげを切るとどうなるの?

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猫にとって大切なひげを切ってしまうと、どうなってしまうのでしょうか?

 

平衡感覚や周囲の気配を読み取るレーダー的な機能が無くなってしまうことになりますので、見た目には猫はフラフラした動きをし始めます。

 

 

また周囲を探るいつもの本能がなくなってしまうことにもなり、猫自身はとても不安になって寝床に閉じこもってしまうなど、通常の感情などを表に出すことがなくなってしまうとされています。

 

猫のひげを切ると痛いの?

 

猫のひげは5箇所から生えています。

 

一般的に知られる鼻の下だけでなく、人間でいう眉毛の部分、耳の下頬骨の上に数本、頬、顎の下の辺り、さらにはあまり知られていないことですが、前足の爪の辺りにも生えています。

 

 

半年に一度ほどの周期で自然に生え変わりをしていますので、「抜けてしまった」などと焦る心配はありません。

 

これは人間の髪の毛と似ています。

 

ひげそのものには血管や神経が通っているわけではありませんので、切っても猫は痛みを感じません。

 

 

ただし、猫のひげの根元には血管や神経が集中しています。

 

 

切ろうとしてひげを引っ張るなどの行為は、猫には相当な痛みを感じる迷惑な行為ですのでしないでください。

 

皮膚炎など治療のために止むを得ず医師の診断でひげを切る、というケースもありますが、できることならひげを切るなどという行為はしない方がよいでしょう。

 

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猫のひげの色が変わる?

 

時折、猫のひげの色が変わることもあります。

 

これは様々な理由が考えられますが、加齢によるものが最もポピュラーでしょう。

 

 

人間で言う老化になり、白髪ができるのと同じ原理です。

 

加齢によるものでも一部の色が変わったり、または根元だけ白く変わったりなど、変化は一律ではありませんし個体差もあります。

 

おおよそ7歳を過ぎた辺りからひげの色が変わることが多くなりますが、早くから変化を見せる猫もいるそうです。

 

 

他にも栄養不足やストレスで、ひげの色が変わってしまうこともあります。

 

タンパク質やミネラルの不足、それから自律神経の乱れから色の変化が起こることもあるのです。

 

 

そして皮膚炎や皮膚病などで色素に影響があり、ひげの色が変わってしまうというケースもあるようです。

 

 

まだ若いのに猫のひげの色が変わってしまったと気づいた時は、これらに原因がないか飼い主は猫を注意深く見ておく必要があるでしょう。

 

猫のひげがお守りになる?

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実は自然に抜け落ちた猫のひげは、お守りになるという考え方があります。

 

猫は招き猫などの例を見ても分かる通り、元々日本では魔除けの動物として大切にされてきた歴史があるのです。

 

 

その猫の重要な役割があるひげは、持っているだけで厄除けや魔除けになるとされています。

 

 

猫のひげにあるご利益には、他にも財布に入れておくと金運がアップする、そして恋愛運でも猫好きの異性との出会いを呼び込んでくれる、などの言い伝えがあります。

 

 

猫好きなら是非実践してみたいものですが、あくまで自然に抜け落ちたひげにご利益があるそうで、無理に抜いたり切ったりしても意味がないので注意してください。

 

まとめ

 

猫のひげにまつわるエピソードを紹介してきました。

 

猫の祖先と近いと言われているライオンやチーターなどのひげは、家で飼われている猫と比較してもとても長い、という特徴があります。

 

 

これは野生で生きるためにも長くなる必要があったためで、機能も発達しているからです。

 

こうして見ると、現在の家猫のひげは長い間に人間と共に狩りの必要もなく明るい室内で飼われる、という生活をしていく中で退化していると言われています。

 

 

そうであっても、やはり猫のひげは猫にとってとても大切なものです。

 

人間のようにファッションで切ったり抜いたりはせずに、そのまま残しておくのがベストのようです。

 

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