猫,呼吸,早い

猫を飼っていると急に呼吸が早くなったり、息が荒くなることがあります。

 

これは医師の専門用語では「頻呼吸(ひんこきゅう)」と言い、場合によっては怪我や病気によって起こることがあります。

 

 

猫の呼吸が早い、荒いと感じるようなことがあるのはどんな場合でしょうか?

 

簡単にすぐに解かるものではありませんが、様々な原因から紹介していきます。

スポンサードリンク

猫の呼吸が早い原因!どんな病気がある?

猫,呼吸,早い

 

まず息が荒い猫に多い原因としては、熱中症があります。

 

夏場は特にぐったりしていて呼吸が早いのであれば、真っ先に熱中症を疑ってみるべきでしょう。

 

猫は犬などと比べても比較的熱さには強いとされている動物ですが、それでも近年の猛暑は生命に危険を生じさせかねないものがあります。

 

 

人が暑いと感じる時点で、猫にとっては地面に近い場所にいることからより気温が高い状況にある、と考えておくべきでしょう。

 

 

夏場はエアコンを点けておいたり、水の補給を忘れないようにすることはもちろん、冬でも暖房の点けすぎで熱中症が起こることもありますので、エアコンの調節には注意が必要です。

 

 

また熱中症の次に、猫の呼吸が荒い際に季節を問わず一番疑われるのが、猫ウイルス性鼻気管炎、通称猫カゼと呼ばれるものです。

 

呼吸が早いなどの他には鼻水、発熱、咳など人間の風邪と似た症状が起こります。

 

 

重症になると肺炎を起こしてしまったり、治ったとしても結膜炎などの後遺症が残るケースもあるそうなので、早めに病院での治療を受けておくべきでしょう。

 

肺炎やアレルギー性気管支炎などの呼吸器疾患でも、呼吸数の異常が起こります。

 

 

これは細菌、寄生虫、腫瘍、アレルギーなどが原因で起こります。

 

また先天性の心臓を主とした疾患がある猫は、呼吸が荒くなることもあります。

 

これは年齢を問わずに起こる症状です。

 

 

猫は心筋症が多い動物とされていて、二次的に胸水や肺水腫などの重症に陥っていることもあります。

 

起きている病気にもよりますが、多くは手術や投薬などで改善させることができます。

 

生まれつき呼吸が早い猫もいる?

 

呼吸が荒いからと病院に連れて行ったとしても、原因がよく解からなかったなど難しいケースも中には存在します。

 

そして子猫の時から、生まれつき呼吸が早い猫もいます。

 

 

しかし、子猫は元々大人の猫よりも興奮しやすいものですし、暴れることもあり呼吸が荒いこともあります。

 

もちろん病気が原因である可能性も、忘れてはいけません。

 

生まれつきの病気としては、猫喘息である可能性もあります。

 

 

症状としてはゼーゼーという、咳をする、元気がないなどが該当します。

 

人間の喘息と同じように完全な治療法はまだ確立されておらず、一生つきあっていかなければいけない病気です。

 

猫の呼吸が早いけど元気だから大丈夫?

猫,呼吸,早い

呼吸が荒い原因としては、病気の他に怪我をしていることもあります。

 

外でケンカをしてきたり、交通事故などで怪我をしている時などにも、呼吸が荒くなります。

 

 

先天性の疾患などは子猫の頃から抱えていても、症状が出るのは大人になってから突然だった、ということもあります。

 

見た目からは病気や怪我だとは解からなくても、猫は習性からあまり怪我をしているというそぶりを見せないようにする傾向のある動物です。

 

 

猫の呼吸が早いのに元気に見えるからと、そのままにはしておかない方がよいでしょう。

 

一度は医師に相談してみることが、猫のためにベストの対処です。

 

スポンサードリンク

猫の呼吸数はどれくらいが正常値なの?

 

猫は通常時、特に走ったりしていないのであれば1分間に20回から30回の呼吸であると言われていて、寝ている時は15回から25回程度と少なくなります。

 

 

落ち着くのを待っても、ずっとそれ以上になるのであれば、やはり異常と言わざるを得ません。

 

外で運動してきたりなどは当然呼吸が早いこともあるので心配はいりませんが、長い時間待っても呼吸数が変わらないようであれば何らかの原因がある、と思ってください。

 

 

猫の呼吸が荒いのは何らかの原因があるはずですので、やはり動物病院で診察してもらって原因を特定しておいた方が、治療も対処もすぐにできるようになるでしょう。

 

猫の呼吸数の計り方

猫,呼吸,早い

自分の愛猫の呼吸数を知っておくことは、猫の普段の健康を維持するために必要なことです。

 

まず猫が寝ている時など、安静時に1分間胸の上下運動を数えます。

 

 

胸が上下して1回と数えてください。

 

1分間まるまると数えることができなくても、15秒で測って4倍に、30秒で測って2倍に計算してもよいとされています。

 

 

これを行い猫の通常の呼吸数と比べていくことが、一番手っ取り早い方法だと思われます。

 

さいごに

 

猫が何らかの異常な頻呼吸を起こすのには、これまで挙げてきたような原因が必ず隠されています。

 

しかし、猫は痛みや苦しみなどの症状をあまり出さないという習性があるため、人間の見た目からはなかなか解からないことが多いようです。

 

 

症状を訴えるようになったらそれはかなり重症ということですので、早めに動物病院へ相談した方がよいでしょう。

 

スポンサードリンク